木になる話

第26回 根入れの浅い住宅が最近多い気がする・・・

第26回 根入れの浅い住宅が最近多い気がする・・・

みなさんこんにちは!アーリーバードの井上賢二です。
最近、他社の住宅を見ていると根入れの浅い基礎が多くなった気がします
根入れ」とは、基礎の土への埋め込み深さのことをいいます。(地面の高さ(GL)から、基礎下端までの距離のことで、その下の割栗石や捨てコンクリートの厚さは含めません)

根入れはベタ基礎の場合120mm以上、布基礎の場合240mm以上と建設省の告示で決められていますが、根入れ深さが浅いものもあれば、全く根入れをしていないものもあります。一般の人には基礎が出来上がってしまえばどうなっているか分からないので、建築の立場からすると本当にこれでいいのか?と他人の工事ながら見ていて不安に思うことがあります。

そのようにする理由は、最近は残土処分の価格も上昇していますし、土を掘削する手間と生コン量を削減するためだと思います。
それが競争の激しくなった今、安く基礎を作る方法なのです。しかし、そのように作られた住宅は建物が移動・転倒する恐れが高まります。地震や台風時などに基礎ごと持って行かれた家の映像や画像を見たことはありませんか?あのような事態に陥るかもしれないのです。

「設計判断で告示通り作っておけば問題ないでしょう」と言われるかもしれませんが、弊社の場合は、基礎高400mm、立ち上がり幅は160mm、GLからの根入れは300mm、その下の砕石、捨てコンで160mmと決めて、かつそれを一発ベタ基礎として一体でコンクリート打設を行います。
私にとってはそれが当たり前なので、建設省告示ぎりぎりで作成している基礎をみると不安になるのです。(言葉では分かりにくいと思います。左が最低限、右が弊社イメージです。)

img_kininaru_v26_01.gif

これに鉄筋の配筋方法も関わってきます。
形状、根入れ、転圧、コンクリート量など、「ベタ基礎」とチラシに書いてあっても「ベタ基礎」ならどこも一緒というとわけではないことを知ってもらいたいと思います。ですから、建築を依頼しようかと思う会社の現場を見学することは大事だと思います。そしてその建築会社の自信のある場所を聞けば、その会社の方針が見えてくると思います。表面上より隠れるところを大事にしていくのは、不器用な経営方法かもしれませんが、私はそこにはこだわった方がいいと思っています。

みなさんのご意見お待ちしています。

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家造りの考え方
https://www.early-b.com/newhomes/

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