木になる話

第39回 剣道7段審査を終えて(その2)

第39回 剣道7段審査を終えて(その2)

みなさんこんにちは!アーリーバードの井上賢二です。

11月に全日本剣道連盟の東京審査が開催され、私は3回目の受審で無事7段昇段することができました。その時のお話です。朝8時に九段下の駅に着き、ひとりで雨の中、日本武道館に向かいました。少年剣道の全国大会の引率や5月の世界選手権など何度も足を踏み入れた場所ですが、実際にその会場で剣道ができるのは中学生以来ですから36年ぶりです。楽しみに会場入りして着替える場所を探しに2階席に行くと、私に声を掛けてくれる方がいました。

「井上君!!」 振り返ると私の2つ年上のI先輩でした。I先輩は小中学生当時に同じ剣道会で汗を流し、優しくして頂いた方で、大学卒業後は東京都で就職し、現在は立川に住まわれています。先輩の高校進学以降お会いする機会はほとんどなく、1300人受審者の中、広い日本武道館に入ったとたんにお声掛け頂き本当にびっくりしました。

「先輩と一緒に審査を受けられるのはうれしいですね!」「子供の時お世話になった先生方はどうしている?」なんて話をしていたら楽しくてドンドン時間が過ぎます。「そんなことより一緒に稽古しましょう!」と急いで着替えて日本武道館の床板の感触を確かめに行きました。先輩は昔から打ちが強かったのですが、35年以上経っても変わりません。いい打ちが「バク~ン」「バク~ン」と私の面や小手に決まるのでうれしくなりました。「先輩いいですね~」「もう一本」「もう一回」と打ち込みや技を稽古して汗をかき、楽しくアップすることができました。

そんなことがあって緊張などなく、気持ちよく審査を迎えることができました。私は前半組だったので実技合格するとすぐに剣道形の審査会場に移動しなければならず、後半組だった先輩の立ち合いが見ることができません。自分の剣道形の審査が終わってその結果以上に先輩の実技結果が気になっていました。

しばらくして、形会場に先輩が他の実技合格者の方々と一緒に現れました。二人で抱き合って喜びました。それは単なる合格ではなく、35年を超える時を経て、剣道を共に続け、同じ審査会場を選び、1300人の中で出会って、一緒に稽古・受審して、18%の合格者の中に入るという確率で言い表せない偶然の連続への感激だったのです。

人にはいろんな縁がありそれが繋がったり、別れたりします。けれどいつかまたきっと良い出会いがあると思うと、今私の周りの人々を大切にしなければならないと感じさせるできごとでした。剣道をしていて良かった!多くの方に感謝しなければと思えた一日でした。ちなみにこれほどの偶然が続いたので銀座で宝くじを買ってみました。それを言うと我が奥様は「運を使い果たした後かもよ、、、、。」

みなさんのご意見お待ちしています。

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