木になる話

第40回 剣道7段審査を終えて(その3)

第40回 剣道7段審査を終えて(その3)

みなさんこんにちは!アーリーバードの井上賢二です。

11月に全日本剣道連盟の東京審査が開催され、私は3回目の受審で無事7段昇段することができました。同時期に愛知での審査もあったのですが、松山―成田のジェットスター便が格安だったことと、息子が横浜の大学に進学しているため、顔をみたいと思い東京で受審することにしました。審査合格の夜、息子と夕食を楽しみました

食事をしながら自分の大学時代を思い出しました。私は高知大学だったのですが、父が木材商だったのでその仕入れの関係でよく高知に来ていました。今考えると、松山市から高知市まで来るのに山道を3時間。顔だけみてそれから窪川町(現在の四万十町)まで約2時間。9時から市売り開始ですから下見の時間も考えると朝3時半には起きて4時には松山を出発していたのではないでしょうか?それから市売りが午後4時位まで。その間は立ちっぱなし。終わると高知市の私の下宿に寄って、一緒に近くの焼肉店に行くのが日課でした。

その焼肉店は、下宿から歩いて3分の場所にありました。当時学生は焼肉なんて高くて滅多に食べなかったですし、行くのは6時頃で少し時間が早かったのか?いつもお客は私たち親子だけ。いつも店主が小さな我が子に隅のテーブルで食事をさせていました。父親とどんな話をしながら食事をしたかは覚えてはいませんが、食事を済ませて「また来月も仕入れに来るから」と帰っていく父親を見送りながら、店主の子供が父親の顔を見ながら店の隅で肉を焼いている姿を思い出し、複雑な思いをしていたことを覚えています。

私は息子を信じ、彼の生き方に任せています。男同士は食事をしてもそんなに話をすることもありません。おそらく81歳になった現在の父親も51歳の私に対して、51歳の私は19歳の息子に対して何も言わなくても心を砕いていることに間違いありません。親の有難味を思い出しながら、地下鉄の階段に消えていく息子を見送りました。

「正月は帰って来いよ!」

みなさんのご意見お待ちしています。

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