木になる話

第100回 クールビズの誤解

第100回 クールビズの誤解

みなさんこんにちは!アーリーバードの井上賢二です。
暑い夏がやってきました。2005年から環境省が中心となり夏季の地球温暖化対策として導入された衣服の軽装化キャンペーン「クールビズ」。これは、夏に28℃以上の室温に対応できる軽装の服装を着用するように呼びかけられたものですが、その運用に誤解されていることがあります。それは空調温度を28℃にすれば室温が28℃になると思うこと。公共施設で冷房時の空調温度が28℃以下に下げられないように設定してあるところもあります。

「空調温度」と「室温」は違うもので、十分に断熱対策された空間と断熱されていない空間や開口部が広く日射のある空間などでは、冷房の温度設定を28℃にしても体感温度が全然違うことは容易に想像できると思います。同じ部屋でも日差しが照り付ける場所、風通しの悪い場所では体感温度は高く、遮熱された風通しのいい場所は涼しく快適ですから、「室温」はあくまで温度計でみながら「体感温度」に気を付けながら「空調温度」を調節するのが正解と思います。

かつての日本家屋(空調がない時代)では南側に深い軒を作って日射の侵入を防ぐ建て方がされていました。しかし、今の住宅は敷地やデザイン、コストなどの問題や、何より空調で室温管理をするために軒のない家が多く作られます。よしずをホームセンターで買ってきて南窓に立てかけている家をよく見受けます。しかし、よしずはひとシーズンでボロボロになって廃棄しなければなりません。大きいので粗大ごみで捨てるのも一苦労です。次のシーズンには買いに行くのが億劫になります。2階には立てかけられません。日射の厳しい部屋では、どのようにすればいいでしょうか?

それは日よけシェードを設置することです。リクシル製では「スタイルシェード」YKK製では「アウターシェード」という名前で販売されています。検索すればすぐに出てきます。シェードの取付けだけでも熱を83%カットし、室内温度を3.5℃下げるという実験結果もあるようです。

それに、開口部のガラスを高遮熱LOW-Eガラスにするとさらに効果が上がります。高遮熱LOW-Eガラスは紫外線をカットし、遮熱効果を上げます。単板ガラスと比較すると高遮熱LOW-Eガラスは、遮熱性能は2倍、断熱性能は3倍だそうです。現在のアルミサッシに後付けするタイプと樹脂製内窓を部屋内に取りつけるタイプがあります。

エアコンだけでは対処が難しいくらい暑い日もあります。先のようにエアコンの空調温度に対する誤解から正しく使用していない人もいると思いますし、クーラーが苦手な人も少なくないと思います。高齢者が節約思考や体感が鈍ったりして冷房を入れ忘れて熱中症で搬送される事例もあるようです。

エアコンだけに頼らずに、日射を防ぐことは、熱中症予防に大事だと思います。費用も安いのでまずは「日よけシェード」だけでも検討されることをお勧めします。みなさんのご意見お待ちしています。

▼各メーカーの日よけシェードについてはこちら

【リクシル】スタイルシェード

YKKAPアウターシェード

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