木になる話

第107回 床仕上げ材の変遷

第107回 床仕上げ材の変遷

みなさんこんにちは!アーリーバードの井上賢二です。

私は子供の頃から多くの材料が仕入れられて、工務店の皆さんに販売されるのを良く見てきました。今回は私の見てきた床仕上げ材の変遷についてお話ししたいと思います。

古くからあった床材は表面から裏まですべて無垢(本物の木)材です。松や楢などが多かったように思います。仕入れた地方や用途にあわせていろんな種類、巾、長さがありました。当時の床材はおそらく無塗装品で塗装をしなかったのか?「施工後に米ぬかで床材を磨かなくちゃならない。」なんてことを大工さんが言っていたのを聞いた覚えもあります。

それが昭和40年代にパーケットフロアという3mmくらいの無垢突板を合板に貼り、クリア塗装されたものが出始めました。当時、北海道から大量にコンテナで運ばれてきたのを覚えています。無垢材のもともとの色違いを生かしたモザイク調や市松模様などがありました。

その後、単板が薄くなり、0.3mmくらいの無垢突板を合板に貼ったものが出始めます。この進化は大量生産、安価販売には必要なものでした。突板の加工技術やフロアの表面強化技術、輸入単板の増加含め突板に着色したカラーフロアと言われるものが昭和60年代から出始めました。突板が着色されだしたのは、無垢材は色が違うのが当たり前なのですが、それを判りにくくしようとしたものです。薄い色に着色する単板と濃い色に着色する単板を分別して表面色をある程度統一して生産されるようになりました。

平成になりしばらくして、表面材に無垢に見える特殊印刷シートのものも販売されるようになりました。印刷技術の向上により突板で発生する色違いを気にしなくてよくなると同時に、樹種や節などの模様を簡単に表現できるようになって意匠性が向上しました。紫外線や熱を原因とする表面割れや劣化対策をとった商品が多くなりました。

基材(台板)もラワン合板から針葉樹合板、MDF、防湿フィルムを貼ったもの、木材の減少に対応した環境配慮型の基材、反りや床鳴り、接合部の突き上げ、隙間対策の考えられたものなど多種が販売されています。

無垢材、パーケット材、突板カラーフロア、シートフロアなどそれぞれの床材のうち何がいいかという話があります。その結論は、意匠性・使用場所・用途(新築か?増改築か?など)・施工方法や納まり・費用などで選ばなくてならないのでケースバイケースだと思います。ほかにもカーペットや塩ビフロアなどもありますから、それぞれのメリット、デメリットを知り、私たち建築会社が適正にお奨めし、施主様に納得いくご説明できることが大事なことだと考えています。

みなさんのご意見をお待ちしています。

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