制震GVA工法はどれくらいの地震に耐えますか?
現在の木造住宅は、耐力壁による耐震構造で地震の対策としていますが、耐力壁で固めるだけでは地震対策として万全とはいえません。地震による建物被害を左右する「揺れの周期」への対策が必要なのです。地盤に到達した周期と建物がもつ固有周期が合致してしまうと、揺れがますます激しくなる共振現象が発生することが分かっています。共振現象はどのような建物にも発生する可能性があり、いくら合板で固めた住宅であっても、共振現象による激しい揺れに完全に耐えられる保証はありません。
GVAは鋼製拘束板でエネルギー吸収材を挟み込んだ制震ユニットで、外部からの変形に抵抗しながら分子間で摩擦熱を発生させ、地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、建物の揺れを大幅に抑え、共振現象を生じにくくさせます。
実験では、震度7の地震動エネルギーを50%程度吸収することが確認されています。